オンラインカジノの数が増え、プレーヤーの数が拡大してくると、必ず囁かれるようになるのが『イカサマをしている？』です。特に、『あのオンラインカジノは回収モードを作っている！』という噂が飛び交います。
回収モードとは
回収モードとは、異常なペースで負けが続く、また一定の間隔で絶対に勝てなくなるなど、要するに「プレーヤーがどうやっても勝てない状態」になることです。つまり、オンラインカジノによるイカサマです。オンラインカジノが資金の回収を図るから、「回収モード」と呼ばれています。
RNGの搭載
オンラインカジノでは「RNG」という言葉がよく出てきます。RNGとは「Random Number Generator」の頭文字を取ったもので、日本語に訳すと「乱数発生器」となります。RNGは人気の高いスロットや、テーブルゲームなどに搭載されています。
このRNGがオンラインカジノの不正操作を阻止する役割を担っています。RNGは専門のソフトウェアプロバイダーによって開発され、RNGの搭載されたゲームを各オンラインカジノに供給しています。「Random Number(乱数)」とは、規則性のない数字のことであり、適当な関連性の無い数字を指します。RNGを簡単に言うと、規則性の無い適当な数字をランダムに選択する機械のことです。
RNGの主な機能
RNGの主な機能には以下が挙げられます。
ミリ秒でのランダム数字の選択
RNGはミリ秒というものすごいスピードでランダムに数字の選択を続けます。この選択された乱数によってゲームの図柄が表示され、「アタリ」と「ハズレ」が決まります。RNGの機能が発揮されることで特定のパターンの繰返しが発生せず、毎回異なる結果が導かれます。ちなみに、ランダムに選択される数字は約40億を超え、選択がミリ秒の単位で継続されます。
ヒット率をコントロール
ヒット率とは、アタリの出る確率のことです。RNGにはヒット率を一定の数値の中でコントロールする機能が付帯されています。この機能によって、オンラインカジノは長期的に安定した収入を得られるようになります。
ペイアウト率をコントロール
ペイアウト率(還元率)とは、プレーヤーがベットした総額の中から、プレーヤーに還元する金額(オンラインカジノが徴収する金額・ハウスヘッジ)の割合を示す数値のことです。仮に、ペイアウト率が95％のゲームだった場合、100人のプレーヤーが1ドルずつベットすると、数字的には95人に1ドルが還元され、5人が1ドルを没収されます。なお、RNGには、予め決められたペイアウト率になるように乱数を選択する機能が施されています。
ヒット率とペイアウト率をコントロール
ヒット率とペイアウト率は相互に影響を及ぼすため、RNGはヒット率とペイアウト率を同時にコントロールする機能を持っています。一般的に、ヒット率の高いゲームはペイアウト率が低く、ヒット率の低いゲームはペイアウト率が高くなっています。RNGはランダムに選択した数字を駆使してアタリのヒット率を管理するとともに、ペイアウト率をコントロールする装置と言えます。
オンラインカジノがRNGを採用する理由
オンラインカジノがRNGを採用している理由としては以下のことが挙げられます。
収益の一定化
RNGは自動的にヒット率とペイアウト率をコントロールして数値を維持するため、オンラインカジノは安定した収入(ハウスエッジ)得ることができます。その結果、オンラインカジノは確実な収支計画を立てることができます。
プレーヤーからの信頼の獲得
オンラインカジノはギャンブルであるため、最も重要なことの一つがプレーヤーからの信頼です。イカサマの疑いを持たれたら、オンラインカジノの運営が成り立たなくなります。RNGを搭載したゲームを採用することで、プレーヤーに対してイカサマをしていないことを証明できます。
第三者機関の監査への対応
オンラインカジノが運営を継続するためには、ライセンスを取得するだけではなく、ライセンスを維持しなければなりません。そこで、必要になるのが第三者機関による監査に通ることです。第三者機関はオンラインカジノの「公正・公平・健全」な運営を監査します。その監査に通るためには、ゲームで不正のできないRNGの導入が必須になっています。
まとめ
どうしても勝てなくなるとイカサマを思いたくなるものですが、ライセンスを取得しているオンラインカジノはイカサマが無いと思って間違いがありません。イカサマが露見するとライセンスが剥奪され、オンラインカジノの運営ができなくなります。
また、オンラインカジノが備えているゲームは第三者であるソフトウェアプロバイダーが開発しています。しかも、ゲームにはRNGの機能が搭載されているため、オンラインカジノが不正操作をすることは不可能です。RNGはプレーヤーにとっても、安全で安心なプレーを保証してもらえるツールと言えます。
